Finger Art  ”Finger Art”について  画家: 山田 夕香

喜びの発見・感性を育む

フィンガー・アートの制作をしている時、私は本当に自由な感覚で、作品達とまるで会話するように描いています。

昔は写真のように筆で描きこむ具象画を描いていました。ある時描いた線が気に入らず指でさっと拭き取るように擦りました。すると、その時に混ざった色が美しかったのです。 そしていつの間にか指で描くフィンガー・アートを独自の技法で描くようになっていました。色を何十回も重ねていくのですが、筆とはまた違う風合いが生まれます。 毎回 “ああ、美しい!” と、その色の重なりの美しさを楽しみながら描き、作品達とお喋りするように撫でてあげるように作品達が生まれていきます。

絵を描いてみたいけれど苦手であったり、絵は描けないと思っている人にも苦手意識を取り除き指で描く “楽しさ” をシンプルに感じて頂きたいのです。 筆を持つと大人でも慣れてない人であれば一層緊張してしまったりすると思いますが、上手な絵を描こう、カッコいいものを描こう・・・ そういったプレッシャーを自分に与えずに指で描くというシンプルな “感触・感覚” を楽しんで欲しいのです。

直接指で描くフィンガー・アートは絵を描く楽しさを発見し、誰でもリラックスして楽しむことが出来ます。 小さな子供たちは勿論のこと、大人やご年配の方々にも幅広く楽しんで頂け、またリハビリテーションにも良い効果があるのではないか・・・とも考えます。

現在、テクノロジーの大きな発展・進化と共にデジタル社会であります。 それは社会の発展の為には必要であり大切なことですが、それと同時にアナログの感覚も教育や感性を育む為に今のこれからの若い世代の子供達にとって、とても重要だと思うのです。

20年以上、私自身がフィンガー・アートの喜びを制作しながら日々感じて知っています。 画家として是非そのフィンガー・アートの楽しさや喜び・発見をお届けし・共有し、それと同時に文化交流として日本語にも触れてもらいたいと考えます。

と申しますのも、今まで子供達とのフィンガー・ペイント ワークショップを日本で開催致しました時、約1時間半を制作、 30分程フランス語の単語を覚えてもらうミニレッスンをしましたが、制作中の子供達の集中力は素晴らしいもので、 泣いたり騒いだり汚したり・・・ということもなく真剣そのものでフィンガー・アートを楽しんでくれていまして、 フランス語の単語ミニレッスンでも大きな声で一生懸命発声してくれていました。

フィンガー・アートも初めて、フランス語に触れるのも初めて・・・でもこのワークショップで絵を描くというシンプルな喜び、 指で描く発見や楽しさ、そしてフランスという異国文化に触れて、何かしら 絵画やフランス に興味を持ってもらえれば・・・と。

そして、このワークショップやイベントを愛すべきもう1つの私の母国とも言えますフランスや、フランスだけでなく 欧米諸国でもフィンガー・アートと共に今度は日本語のミニレッスンにてアートを通して日本にも興味を持ってもらえ、画家として文化交流が出来ればと考えております。

芸術は言葉を超えて、国を超えて、時空を超えて・・・、全ての人が共に感動・共有できる “喜び” である、そう思うのです。

子供の頃から絵を描く人(=画家)になりたいと思っていました。そして画家として歩んでいる今、私が画家として生まれてきた使命は何だろう・・・と考えることがあります。

我が子のように愛しい作品を通して、そしてフィンガー・アートを通して、私自身が日々制作しながら得ている喜び・楽しさ・発見を共有しお届けすることだと思っております。

画家 山田夕香
 
Scroll Up